2008年5月18日日曜日

見えないイコン


イコニック・サイン[iconic sign]
主人は大学であきれるほどつまらない講義をしているが、その証拠に学生の九割は居眠りをしている。しかし、そんな中でたまには、まあまあの話もしている。人類の作り出した形象に関する問題だ。これは科学から感性まで多くの分野が関わることだからそう簡単にはいかんと本人は言っとる。
1839年アメリカに生まれたチャールズ・パース[Charles Sanders Peirce]というハーバードで教鞭をとった先生だが、記号論で有名だ。その中にイコニック・サインというものがある。代表例で言うとキリストの像なんかそうだ。
前置きが長くなったが、人間は見えるもの、見えないものを勝手に何かに置き換えてしまう代用物をいつの時代も作ってきた。まあ、われわれネコほど能力がないのだから、いたしかたないが。
だが、人間の子供の中には見えないものが見えるまれな能力を持ったものがいる。
これは主人の娘が作った、一般の人間には見えない、あるイコンだ。ははん、こいつはいいねえ。

0 件のコメント: