2008年6月18日水曜日

チュパカブラ


1995年、チュパカブラは現れた。プエルトリコで多くの家畜が惨殺されたいたましい事件。ニワトリや牛、犬やウサギ、ヒツジやヤギなどがいたましい犠牲になった。わが種族ネコはどうだったか?それが、よく分からんのだ。
この未知の動物は、目撃者も多く、出現場所も広くアメリカ、メキシコ、ブラジル、チリなどに拡大している。人間すら襲われている。かなりやっかいな生き物である。
何度かこの生き物も銃で撃たれている。その血液検査を行ったら、リン、カリウム、、マグネシウムなどの含有率が高く、アルブミン、グロブリンの比率含有率が高い。
結果は、地球上に存在する生き物とは、根本的に違った血液と発表された。
プエルトリコとはどんな場所なんだろう。サリドマイドの実験もこの島だった。ダイオキシンの実験もこの島だった。経口避妊薬の実験もこの島だった。
だからと言って、この未知の動物に関係するわけではないが、わたしのダチが作ったチュパカブラだ。なんかいいねえ。

2008年5月26日月曜日

見下ろす


ネコ族は見下ろすことに馴れているが、人間はどうやらそうではない。あの厄介な犬族も人間とつるんで地面を占領している。
両者共に戦略性に乏しい。まあ、われわれにとってはラッキーなことだが。海面決戦という言葉が昔あったようだ。面戦略で戦いを想定していく方法だ。レーダーの発達はこれに尽きる。
で、われわれネコ族はどんな高いとこもOKかというと、それほど万能ではない。異常に高いとこはやはり足がすくむ。と言うより足場の問題かなあ。
これまで高いところと言えば、エベレストなぞ興味もないが、ユングラヨッホの山頂物見の台は網の床でできていて、それはそれはクル!真下に何も無い。どれくらい何も無いかって?飛行機の羽に座って下見てる感じだ。
そこから尾根づたいに山頂を歩けるが、ついK2を目指したくなる。ちなみに雪はふんわかのように見えるが、表面は氷だから気をつけてくれ。もう一つはギリシアのアテネからイオニア諸島へ向かうコリント運河だ。高さはそれほどでもないが、アテネ側から旧道(一般道)をぷらぷら歩いて行くと、突然ある。突然だからクル!ちなみに手すりにはあまりもたれ掛からんように。
こうした突然の限界値を「閾値(いきち)threshold valueという。最近の人間はどうもこの閾値が低い。われわれ高度なネコ族を見習いたまえ。特にキレ易いキミのことだ。

2008年5月22日木曜日

Housemaid Cafe-AKIBA


秋葉原、池袋、中野には今、多くのメイドカフェがある。客はやはり若者が中心だが、中にはおじさんもいる。お店によっては、ファミリーがいたりもする。早速、探検のためガイドブックを購入し、秋葉原に出かけた。
仰天するなかれ、意外と店内はシンプルだ。私のようなネコちゃんが行くと、相当モテモテなのだ。まあ、それは冗談として、ここのお店はあのラオックスの地下にあるガイドブック一ページ目にあるお店だ。
店内では写真禁止ということで、ガイドブックの差しさわりの無いところを掲載した。
店内は沢山のパソコンもある。ケーキもある。簡単な食事もできる。お出迎えとお見送りもすばらしい。
女性だけや、家族で行っても私は違和感がないという感じがした。
結論、「すごく気に入った」
こんなお店、町内会にも欲しい!!!!
お年寄りから、子供までみんな行けそうだ。是非、支店沢山全国に造ってください。

2008年5月20日火曜日

PIG


PIG
ブタは世界で有名な生き物だが、食べ物でも有名だ。われわれネコは好んで食べないが。
日本にブタ年というものはない。代わりにイノシシ年というのがある。世界でイノシシ年というのをわたしゃ聞いたことがないが、みなさん、いかがかな?
中国や韓国や東南アジアでは「ブタ年」である。多分、中国から暦が入り込んだとき、日本に「ブタさんが不在」だったのだろう。「ブタってなんだ?」「イノシシの丸いやつ」とかなんかでイノシシに置き換えられた感がある。
日本では圧倒的に女性に人気が高い。ブタさんをバカにした男は、女性にもてない。お金に困らないという象徴だそうだ。
私の国ノルウェイでは、森の妖精「ニッセ」だ。クリスマスハムとしても有名だ。ブタがりんごをくわえていたら、ノルウェイだと思ってくれ。ブタの丸焼きとブタのクッキーは、もう最高の食い物だ。わしは食わんが。
これは主人の娘が作った「あんたブタ?」という作品なんだそうな。・・・?

2008年5月18日日曜日

見えないイコン


イコニック・サイン[iconic sign]
主人は大学であきれるほどつまらない講義をしているが、その証拠に学生の九割は居眠りをしている。しかし、そんな中でたまには、まあまあの話もしている。人類の作り出した形象に関する問題だ。これは科学から感性まで多くの分野が関わることだからそう簡単にはいかんと本人は言っとる。
1839年アメリカに生まれたチャールズ・パース[Charles Sanders Peirce]というハーバードで教鞭をとった先生だが、記号論で有名だ。その中にイコニック・サインというものがある。代表例で言うとキリストの像なんかそうだ。
前置きが長くなったが、人間は見えるもの、見えないものを勝手に何かに置き換えてしまう代用物をいつの時代も作ってきた。まあ、われわれネコほど能力がないのだから、いたしかたないが。
だが、人間の子供の中には見えないものが見えるまれな能力を持ったものがいる。
これは主人の娘が作った、一般の人間には見えない、あるイコンだ。ははん、こいつはいいねえ。

2008年5月12日月曜日

Venus von Willendolf-2


特徴を書くのを忘れていたのだ。
え~っと、巨乳なのだ。これはもう大母神なのだ。そして、巨臀部(でんぶ)、膨張ぎみの腹部と女陰、おおー。
毛編みの帽子、ほう!(え、髪の毛と違う?そうかも)
それと、そうなのだ、顔が無い。
ちなみに、両手が無いように見えるが、おっぱいの上にちょんと乗ってるのだ。それくらい大きい、おっぱい。
で、それはそれでいいのだが、世界のアニミズム・アートとしてはちょっと小さ過ぎるような?多産の神、太母神にしては携帯過ぎるような?小さなポケットに入るのだ。
今だと、携帯ストラップヴィーナスなのだが、その時代にねえ。是非諸君も考えてみるのだ。これは、われわれの子孫なのか?と。

2008年5月8日木曜日

Oparts


Venus von Willendolf
これは一般的に、「ヴィレンドルフのヴィーナス」と呼ばれておるが、本体の高さは台座を除いて11,1cm。考古学ではType of steatopygousの筆頭の一つなのだ。
えっ、Type of steatopygous って何かって? う~ん、まあ、オーパーツみたいなもんだな。
オーストリアヴィレンドルフの旧石器時代遺跡で農夫が発見したとか、考古学者が発見したとか言われているヤツだよ。現在の持ち主はウィーンにある自然史博物館。え、何でおまえんちにあんのかって?え~っと、それはその・・・。まあ、え~じゃないか。主人に聞いてくれ。
でね、魚卵状石灰岩で出来ているのだ。発見された場所近辺にはそんな石は存在しておらん。おまけに、弁柄(対赭たいしゃ)で着彩されておる。弁柄(紅殻)は耐酸性、耐アルカリ性、耐水性、耐光性、耐熱性、人体無毒という特性があり、どうしてこんなこと知っていたのかなあ?
年代測定の結果、24千年前のものなのだ。本当の人類の歴史をキミも知りたいか?
フフフフフ・・・・

2008年5月7日水曜日

Ganesh[gaNeza]


Indiaの台所や物置き台の上、お店の入口、壁などに置いてあるガネーシャ(Ganesh)なのだ。世界的に有名だからみなさんの家にもあるかも。
あらゆる障害を取り除き、幸運をもたらす神(God who brings luck)としてインドでは最も信仰されているらしい。何故かわが家にもあるのだ。
確かインドの天才ネコくん(Genius cat)が持ってきてくれたような気がする。
ところで、インドカレー(Indian curry)は旨いのう。種類いろいろで。
世界でも広がりをみせ、インド風あり、タイ風あり。日本風あり。まさにガネーシャなのだ。
というのも、ヒンドゥーの神であるガネーシャをイスラム教の人々がファンだったりして、あり得ない心の習合神(syncretism)。こういう自在神(思慮分別、智慧、指導者、師匠、王、芸術文化、医術、占星術などの知識、現世達成の擁護者、富と繁栄など)だから数億人のファンがいるのだ。
こんな神様がどの宗教にもいればよかったのだがのう。勿論、宗教というのは本来、心の持ち方を示唆してくれる教えが土台。その仕組が支配構造まで進むと、ぶつかり合いが起きたりもする。
しかし、ガネーシャのように現世利益をもたらしてくれる神様は、イスラム教キリスト教ジャイナ教ヒンドゥー教シーク教仏教八百万教などなど宗派を問わずファンが世界に沢山いるのだ。

2008年5月1日木曜日

ERICSSON-Dachshunt Telephone


1869年(明治2)、まるで昨日のようですが(個人的感覚です)、逓信省電務局により東京~横浜間で公衆電信業務が開始されました。えっ、アレクサンダー・グラハム・ベルが電話を発明し特許を取得したのは1876年じゃあん。その7年前に日本に電話あったの?

そうなのだ、間違え易いよね、実は日本では電信線が引かれたのだ。これはあの電信電報で使うあの電信線です。残念ながら電話線ではありませんでした。そんなに早く電報使えたのかと驚きなのだが、1854年(嘉永7)にペリーが幕府に最新式モールス電信機を献上したのですわ。アメリカで実用化されてから十数年しか経ってません。懐深いですねー、さすがペリーさん。当時から日本国は重要だったのです。
いろんな意味で。
1871年長崎上海長崎ウラジオストックの海底ケーブルが開通。1873年には東京長崎。1879年なんと全国開通。万歳。
で、電話機の方はと言うと、1877年ベル電話機を輸入し、その後エディソン電話機エディソン・ブレーキ電話機磁石式アーデル電話機など輸入し、模造品を作るが失敗。1889年イギリスのガワーベル電話機を模造して、1890年実用化に成功したのだ。
その100年後は携帯ラッシュとなり、みなさん「24(twenty-four)」ばりに使いこなしているではないか。

さて、ムンクが使っておる(今は使えん。デジタルに対応しておらん)電話機はラーシュ・マグナス・エリクソン(スエーデン)が作った電話機。日本ではソニー・エリクソンとして今でも有名だなあ。彼は1878年に磁石式通信機を実用化し、1880年にヘリカル・マイク式壁掛け電話機を発明します。実物は残念ながら持ってないが、かなり良い。

1884年初の卓上電話機を開発する。そして、1892年に卓上電話機新型「ダックスフント・テレホン」を発表。これは何がすごいのかと言うと、世界初「一体型ハンドセット」になっているのです。いわゆる「受話器」を考案したのだ。これはもう、至る所から引き合いが来て大ロングセラーとなるのである。

2008年4月30日水曜日

The Exploration of Jorgan -Stone Knife



世界史の中で最も古い記録を残しているの国の一つヨルダン

50万年前、原人の大陸移動の痕跡があり、8,000年前の農業定住の村があり、なんだか気が遠くなりそうな場所だが、実はあらゆる文明が入り込み、今日の世界像を語るに大変重要な地域なのだ。日本では少しなじみが薄いのう。

実際、ヨルダンの歴史は複雑で、旧石器人類から定住農業、セム語族の習合、BC13c 頃からのエドム王国、旧約聖書のアンモン王国、モアブ王国、カルディア王国の統一、アケメネス朝ペルシャ、プトレマイオス朝、インディジョーンズのペトラ遺跡のナバテア王国、そしてローマ帝国、ビザンチン帝国、カリフ時代、ウマイア朝、アッバース朝、ファーティーマ朝、十字軍エレサレム帝国、アイユーブ朝、マムルーク朝、オスマントルコ帝国へと進んで行く。(かなり頭痛くなってきたかな)


さて、この旧石器ナイフは紀元前1万年から2万年前の大変貴重なナイフなのだ。どこかの国のやらせの考古学ではない。

最も感心する点は、自然石に対してその特徴をみごとに人間工学としてデザインしているところです。見事なフィット感は握った人しか体感できません。
(ヨルダンにて)

2008年2月25日月曜日

Delicious Picture


私の家にクラシックな絵画がある。なんでも主人は額が気に入ってるらしい。
え、額、絵じゃないの?まあ、これは本音と冗談らしいが、この絵はオランダの画家Vermeer(フェルメール)「真珠の耳飾りの少女」というものらしい。

オランダと言えばノルウェイから猫でも行けそうな友達の国だ。主人はいつもこの絵を見て「近代科学への夢と理論が凝縮してるなあ」と訳の分からんことをつぶやいている。

なんでも”目”と”イヤリング”は光学文明へのイコンだとか。
ふう~ん、そうなん!

で、このねーちゃんの近くに小さな食堂のテーブルが置いてある。そこには大抵”気仙沼産の小魚おつまみセット”が置きっ放しになっている。これが超旨い。全部食べるとバレルから、少しは残しておく。で、戻ってきた主人は、何もなかったようにポリポリ食べながら、本読んでいる。
へへへ・・君も昔、掛け軸のある部屋においてあるテーブルの上の甘納豆を五、六個くすねて食べただろう。絵の前の食い物は”旨いねえ~”

2008年2月24日日曜日

RAKUSHYO is a great resouce


我々猫に暇つぶしなぞないが、人間はやたらと暇つぶしをやっている。えっ、猫だってしょっちゅう寝てるではないかって?

君、なんと失礼な。それは眠いから寝てるだけだ。暇つぶしに寝てるのではない。
内の主人は毎日暇つぶしをやっている。いや、全部暇つぶしかも。暇つぶすために生まれてきたようなやつだ。

其の一つが{洛書}えっ、洛書って何かって。あ~、中国から生まれたパズルだ。
縦横斜め、総和がすべて同じ数になるように升目を埋めていくヤツだよ。

日本では魔方陣と呼ばれているヤツだ。それも、いちいち手書きときた。いまどき小学生もやらないようなこと。で、いつも言う言葉「おい、ムンク、こりゃあ一生やってても終わらんぞ!」そんなん、知るか。せいぜい3×3升(3次魔方陣)くらいにしておけばいいじゃん。

ちなみに4升の回答は880通り、5升の回答は275305224通りあるぜ。そんなん、そこらのコンピュータゲームにいっぱいあるんじゃないのか。2秒で終わるわ。しかし、今は猫も杓子もコンピュータだもんね。おっと、「猫も杓子も」・・・なんで猫も、杓子もなんだ。嫌いだなあ、この言葉。

2008年2月22日金曜日

Freezing a drive


主人の名前はドクター・ムンク
私の愛称はキャット・ムンク(本名カービームンク)、オーいやだ。

ある日主人は「おう、今日はムンクの誕生日だな」とかなんとか言って、なにやら支度をしている。「じゃあ、出かけるか」と言いながら愛用のフェアレディ・ムンクというポンコツのオープンカーに私を乗せて、走り出した。

「おいおい、ちょっと待ってくれ」「何するんじゃ、このくそ寒いのに」

「お前はノルウェイの出身だったな?寒さはどれくらい耐えられるかな?」「私は寒いのは苦手でなあ」などとほざきながら、鼻歌を歌い箱根という山まで来てしまった。「頼みますよ、もう耐えられません、この寒さ」「なんで私を乗せるの、オープンカーに」「これは寒いというより、痛いじゃないか」「ノルウェイの森にこんな痛い風吹かないよ」「あんたは間違ってる、猫族をオープンカーに乗せるな」

で、帰宅したのはすっかり暗くなった極寒の夜。生きてるのが不思議なくらいだ。もう体は何も動かない。歩くことさえままならない。主人ドクター・ムンクはストーブの前から動かない。同じ格好で一時間も座っている。そして「やっぱり、寒かったなああ」とかほざいている。

「あんたは、アホカ、寒いに決まってるだろうが」 「頼むから、猫族をオープンカーに乗せないでくれ」
「もう一度言う、あんたは間違っている」