2008年5月26日月曜日

見下ろす


ネコ族は見下ろすことに馴れているが、人間はどうやらそうではない。あの厄介な犬族も人間とつるんで地面を占領している。
両者共に戦略性に乏しい。まあ、われわれにとってはラッキーなことだが。海面決戦という言葉が昔あったようだ。面戦略で戦いを想定していく方法だ。レーダーの発達はこれに尽きる。
で、われわれネコ族はどんな高いとこもOKかというと、それほど万能ではない。異常に高いとこはやはり足がすくむ。と言うより足場の問題かなあ。
これまで高いところと言えば、エベレストなぞ興味もないが、ユングラヨッホの山頂物見の台は網の床でできていて、それはそれはクル!真下に何も無い。どれくらい何も無いかって?飛行機の羽に座って下見てる感じだ。
そこから尾根づたいに山頂を歩けるが、ついK2を目指したくなる。ちなみに雪はふんわかのように見えるが、表面は氷だから気をつけてくれ。もう一つはギリシアのアテネからイオニア諸島へ向かうコリント運河だ。高さはそれほどでもないが、アテネ側から旧道(一般道)をぷらぷら歩いて行くと、突然ある。突然だからクル!ちなみに手すりにはあまりもたれ掛からんように。
こうした突然の限界値を「閾値(いきち)threshold valueという。最近の人間はどうもこの閾値が低い。われわれ高度なネコ族を見習いたまえ。特にキレ易いキミのことだ。

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