2008年2月25日月曜日

Delicious Picture


私の家にクラシックな絵画がある。なんでも主人は額が気に入ってるらしい。
え、額、絵じゃないの?まあ、これは本音と冗談らしいが、この絵はオランダの画家Vermeer(フェルメール)「真珠の耳飾りの少女」というものらしい。

オランダと言えばノルウェイから猫でも行けそうな友達の国だ。主人はいつもこの絵を見て「近代科学への夢と理論が凝縮してるなあ」と訳の分からんことをつぶやいている。

なんでも”目”と”イヤリング”は光学文明へのイコンだとか。
ふう~ん、そうなん!

で、このねーちゃんの近くに小さな食堂のテーブルが置いてある。そこには大抵”気仙沼産の小魚おつまみセット”が置きっ放しになっている。これが超旨い。全部食べるとバレルから、少しは残しておく。で、戻ってきた主人は、何もなかったようにポリポリ食べながら、本読んでいる。
へへへ・・君も昔、掛け軸のある部屋においてあるテーブルの上の甘納豆を五、六個くすねて食べただろう。絵の前の食い物は”旨いねえ~”

2008年2月24日日曜日

RAKUSHYO is a great resouce


我々猫に暇つぶしなぞないが、人間はやたらと暇つぶしをやっている。えっ、猫だってしょっちゅう寝てるではないかって?

君、なんと失礼な。それは眠いから寝てるだけだ。暇つぶしに寝てるのではない。
内の主人は毎日暇つぶしをやっている。いや、全部暇つぶしかも。暇つぶすために生まれてきたようなやつだ。

其の一つが{洛書}えっ、洛書って何かって。あ~、中国から生まれたパズルだ。
縦横斜め、総和がすべて同じ数になるように升目を埋めていくヤツだよ。

日本では魔方陣と呼ばれているヤツだ。それも、いちいち手書きときた。いまどき小学生もやらないようなこと。で、いつも言う言葉「おい、ムンク、こりゃあ一生やってても終わらんぞ!」そんなん、知るか。せいぜい3×3升(3次魔方陣)くらいにしておけばいいじゃん。

ちなみに4升の回答は880通り、5升の回答は275305224通りあるぜ。そんなん、そこらのコンピュータゲームにいっぱいあるんじゃないのか。2秒で終わるわ。しかし、今は猫も杓子もコンピュータだもんね。おっと、「猫も杓子も」・・・なんで猫も、杓子もなんだ。嫌いだなあ、この言葉。

2008年2月22日金曜日

Freezing a drive


主人の名前はドクター・ムンク
私の愛称はキャット・ムンク(本名カービームンク)、オーいやだ。

ある日主人は「おう、今日はムンクの誕生日だな」とかなんとか言って、なにやら支度をしている。「じゃあ、出かけるか」と言いながら愛用のフェアレディ・ムンクというポンコツのオープンカーに私を乗せて、走り出した。

「おいおい、ちょっと待ってくれ」「何するんじゃ、このくそ寒いのに」

「お前はノルウェイの出身だったな?寒さはどれくらい耐えられるかな?」「私は寒いのは苦手でなあ」などとほざきながら、鼻歌を歌い箱根という山まで来てしまった。「頼みますよ、もう耐えられません、この寒さ」「なんで私を乗せるの、オープンカーに」「これは寒いというより、痛いじゃないか」「ノルウェイの森にこんな痛い風吹かないよ」「あんたは間違ってる、猫族をオープンカーに乗せるな」

で、帰宅したのはすっかり暗くなった極寒の夜。生きてるのが不思議なくらいだ。もう体は何も動かない。歩くことさえままならない。主人ドクター・ムンクはストーブの前から動かない。同じ格好で一時間も座っている。そして「やっぱり、寒かったなああ」とかほざいている。

「あんたは、アホカ、寒いに決まってるだろうが」 「頼むから、猫族をオープンカーに乗せないでくれ」
「もう一度言う、あんたは間違っている」