
主人の名前はドクター・ムンク。
私の愛称はキャット・ムンク(本名カービームンク)、オーいやだ。
私の愛称はキャット・ムンク(本名カービームンク)、オーいやだ。
ある日主人は「おう、今日はムンクの誕生日だな」とかなんとか言って、なにやら支度をしている。「じゃあ、出かけるか」と言いながら愛用のフェアレディ・ムンクというポンコツのオープンカーに私を乗せて、走り出した。
「おいおい、ちょっと待ってくれ」「何するんじゃ、このくそ寒いのに」
「お前はノルウェイの出身だったな?寒さはどれくらい耐えられるかな?」「私は寒いのは苦手でなあ」などとほざきながら、鼻歌を歌い箱根という山まで来てしまった。「頼みますよ、もう耐えられません、この寒さ」「なんで私を乗せるの、オープンカーに」「これは寒いというより、痛いじゃないか」「ノルウェイの森にこんな痛い風吹かないよ」「あんたは間違ってる、猫族をオープンカーに乗せるな」
で、帰宅したのはすっかり暗くなった極寒の夜。生きてるのが不思議なくらいだ。もう体は何も動かない。歩くことさえままならない。主人ドクター・ムンクはストーブの前から動かない。同じ格好で一時間も座っている。そして「やっぱり、寒かったなああ」とかほざいている。
「あんたは、アホカ、寒いに決まってるだろうが」 「頼むから、猫族をオープンカーに乗せないでくれ」
「もう一度言う、あんたは間違っている」

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